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キプロスには、ユネスコ世界遺産に登録された、
人類の宝ともいうべき文化遺産が3つあります。
それは、フレスコ壁画が美しい「トロードス地方の壁画教会群」、
女神アフロディーテ誕生の地として名高い「パフォス」、
そして、1998年にリストに加わった、先史時代の農耕民族の跡地「ヒロキティア」です。
トロードス地方の壁画教会群
Painted Churches in the Troodos Region (1985年ユネスコ世界遺産登録)
キプロス島内陸部の山岳地帯には、ギリシア正教の教会が数多く残っています。
それらの教会のほとんどは、石造りか木造の外壁にこけら葺きの切り妻屋根という実に質素な造りで、その素朴な外観は、教会内部の豪華さとまさに対照的。
教会に一歩足を踏み入れると、煌びやかなフレスコ画で覆われた華麗な壁画の数々が目に飛び込んできます。それらは当時の質の高い芸術性と、人々の深い信仰心を如実に示しています。
世界遺産には、長閑なトロードス山南麓の村々やその近郊に、11〜16世紀にかけて建てられた10のビザンチン教会が登録されており、それぞれの時代背景を反映した貴重な壁画芸術を堪能することができます。
10のビザンチン教会
聖ニコラオス教会
Agios Nikolaos tis Stegis
カコペトゥリア村の北約5キロにある積み石造りの教会で、特徴的な屋根を持つことから「屋根の聖堂」と呼ばれています。ここには、11世紀から17世紀にかけての保存状態の良い壁画が残り、中でも「セパステの40人の殉職者」は、厳格な古典派様式の特徴を良く表しています。
またカコペトゥリア村には、保護地区に指定されている、昔ながらの佇まいが残る地区があり、伝統色豊な家並みが復元されています。
アシィヌ教会
Asinou Church
山奥の村ニキタリから5キロのところにある、12世紀初頭に建てられた教会。聖母マリアに捧げられたこの教会には、キプロスで最も美しいとされるビザンチン様式の数々の壁画が残されています。
スタヴロス・トゥ・アギィヤズマティ教会
Stavros tou Agiasmati
昔ながらの佇まいが残るプラタニスタサ村の、北西約3キロにあるこの教会には、15世紀末に描かれた一連の壁画が残ります。
パナギィア・トゥ・アラカ教会
Panagia tou Araka
ラグデラ村近隣にある12世紀に建てられた木造の教会。ビザンチン帝国コムネノス朝のスタイルによるフレスコ画が美しい。
アルハンゲロス・ミハイル教会
Archangelos Michail
ペドゥラス村にある1474年に建てられた、木組みの屋根を持つ小さな教会。主に新約聖書の場面を描いた壁画が残っています。
ティミウ・スタヴル教会
Timiou Stavrou (The Holy Cross)
ペレンドリ村にある聖十字架(The Holy Cross)の意味を持つこの教会には、14世紀の美しい壁画が残されています。
パナギィア・ポディトゥ教会
Panagia Podithou
ガラタ村にある1502年に建立されたこの教会では、イタリア=ビザンチン様式の壁画を見ることができます。
聖イオニアス・ランパディスティス修道院
Agios Ioannis Lampadistis
カロパナヨティス村にあるこの修道院は、11〜15世紀にかけて建てられた3つの聖堂と玄関廊からできており、新約聖書からの30余の場面を描いた素晴らしいフレスコ画が残されています。
パナイア・トゥ・ムトゥラ教会
Panagia tou Moutoulla
美しい渓谷にあるムトゥラ村に、1280年に建てられた教会。北側の壁面には「最後の審判」のフレスコ画を見ることができます。
救世主の変容教会
Transfiguration of the Saviour
パレホリ村の丘の上にある16世紀初めに建てられた礼拝堂。聖ママスのフレスコ画が有名です。(2001年ユネスコ世界遺産登録)

パフォス
Paphos (1980年ユネスコ世界遺産登録)
愛と美の女神アフロディーテは、現在のパフォスの町より25キロ東にある、岩が海より突き出したペトラ・トゥ・ロミウと呼ばれる海岸で誕生したとされています。その近郊には、紀元前1200年頃造られたアフロディーテ神殿の跡があり、かつてパフォスといえばこの辺りを指していました。ここは女神アフロディーテ伝説発祥の地でもあり、多くの巡礼者が後を絶たなかったといいます。
古代パフォスが衰退した後、紀元前320年、新たに現在のパフォスが建設されました。町には城壁や地下墓地群のほか、ローマ時代の貴族の館も多く残り、これらの館には東地中海のモザイク芸術の傑作といえるギリシア神話のモザイク画が残されています。

ヒロキティア
Choirokoitia (1998年ユネスコ世界遺産登録)
新石器時代に形成された農耕民族の集落の跡で、東地中海で最も価値のある遺産のひとつに数えられます。ラルナカから西へ約30キロ、キプロス南部の海岸に近い山麓の川沿いに位置しています。
住居跡には直径2、3メートルから、10メートルにまで及ぶ円形の住居基台が多く残っており、かつてこの上に円筒状の住居があったことを物語っています。日干しレンガで作られた壁には塗装の跡が見られるほか、集落の周辺には外壁があった形跡もあります。狩猟、農耕、家畜の飼育が行われていたと共に、埋葬の習慣があったことも確認できます。



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